20代から30代は、自分の人生を考える期間。多くの人が次のステップをどう踏むべきか、日々悩み、考えています。
次のステップとして考えられるのが、第一に社内での異動。規模が大きくなれば大きくなるほど同じ会社でもやっていることが異なり、異動によって、自己実現に向けた一歩を踏み出せることも多々。
次に多いのが転職。転職によってキャリアを変え、自分に付加価値を付けていく。そのアプローチも求人倍率が高い今、とても増えています。
そして、MBA。所得や生活環境の条件により、MBA留学にふみだせる人は、数少ないものの、ビジネススクールでビジネス全体を学び、様々な課題へのアプローチ手法を学ぶのはとても有意義なことだと思います。
私もMBAを取得しましたが、取得したことよりも、思考のバックボーンを得られたことが何よりもの収穫でした。
今回はそんなMBAについて。MBAは、大学院であるため、いわゆる入試、入学選考があります。GMAT、TOEFL、エッセイ、面談。メインとなるステップはこの四つですが、どのようにアプローチするべきかは意外と情報がありません。そこで、私が実際に利用した教材をもとに、MBAの試験対策について、紹介したいと思います。
MBAのTOEFL対策
海外居住経験なく、英語を使う機会は旅行のみ。そんな私にとって、英語のスコア取得は一つの命題でした。そんな私がMBAで必要なTOEFLスコアアップのために利用したのは以下の本、サービスです。
新宿NCC
ちょっと公式ウェブサイトの雰囲気に面食らいますが、新宿NCCは、知る人ぞ知る英語学校。口コミでその効果が広がっていて、私の時は、入学順番待ちで入学までも時間がかかりました。内容は、日本人に向けた文章構成力のトレーニング。聞いているだけで覚えられるのは幼少期のみ、それ以降は文法を覚えた上で、文章を作り出す訓練をしていくことで、話せるようになるという考えのもと授業が展開されていきます。
ひたすら英語の構造を理解した上で英文を発音しながら作り続けます。
これがとにかく効きます。スピーキング時の文章を作るプロセスが兎に角速くなり、たとえば文章ではよく書く「I work for the company which….」などの関係代名詞を使ったセンテンスや、時制の合わせなどが、会話のテンポを途切れさせないタイミングで、思考のアウトプットとして出てくるようになります。
20代後半からのベーシックな英語文法習得はNCCをお勧めします。
レアジョブでアフトプットの練習
NCCと合わせて利用していたのがスカイプ英会話で有名な「レアジョブ英会話」です。NCCでは思考のプロセスを高速回転させる練習をひたすらしていきますが、それに加えて、口に出す練習をするのにレアジョブを利用していました。
レアジョブ英会話では、フリーカンバセーションや、旬の記事を利用した、統合的に学べるコンテンツが充実しています。フィリピン人講師と会話をする中で、NCCで学んだ構文を無理やりにでも使っていくと、NCCで学んだことが習得から体得のレベルにまでなっていきます。
また、レアジョブの中にはTOEFLを教えることができる講師も在籍。私は主にスピーキング対策をレアジョブで行いました。TOEFL対策は、スピーキングの模擬問題を講師から出してもらい、それに制限時間内に答え、フィードバックをもらうというもの。何回も繰り返すことで問題に慣れていき、最終的に、TOEFL対策でいうところの「テンプレート」を完成させました。
アゴスのウェブ講座
TOEICはよく反射神経的訓練が必要と言われますが、TOEFLもそのような点があると私は思っています。NCCで学んだものをTOEFLテストに向けて最適化図っていくのには、TOEFLの傾向を知ることが重要です。
私はこそで、アゴスのパワーアップ80+という教材を利用しました。
これはオンラインビデオ講座で、夜中でも授業が受けられるのがいいところ。本業の業務をこなしながら学校に行くのは大変だったので、帰宅後にビデオを見ながら学習しました。
内容はとても明確で効率的。スピーキングやライティングはTOEFLの出題形式に合わせていわゆる「テンプレート」を解説しています。教材内で出てくる例文をそのまま利用することは勿論ないですが、学んだことを用いて「自分ならではのテンプレート」や「自分ならではのストーリー」を作っておけば、高得点が狙えると思います。
YES
御徒町にあるTOEFL対策として有名な小規模英語学校。私はリスニング講座を受けに行きました。
この講座は「日本人が聞き取れない英語の傾向」を体感し、聞き取れない部分を補足するための思考プロセスを学ぶ場でした。授業はほとんどディクテーションで構成されています。授業の最中、「なるほど」「なるほど」「ここは確かに聞き取れない。こういうことか」と思う瞬間が多々あります。
しかし、一方で、本当にディクテーション一本なので、お金を払ってこの授業を受ける価値があるのか、という点については疑問が残りました。もしかしたら、他のコースを選ぶべきだったのかもしれません。
TOEFL対策でなんとか選考クリア
上記のTOEFL対策をやった結果、なんとかTOEFLはクリア。TOEFLは勉強すればするほど基礎的な英語力もついてきます。TOEFLの勉強を通してその他のGMATや面談対策もできたように思います。だいぶハードに同時進行でTOEFL対策教材を進めたので肉体的に大変な面もありましたが、やって良かったと思いました。
これからは、それぞれのパートをもう少し具体的に紹介していきたいと思います。NCCの詳細やTOEFL対策で利用したアゴス、レアジョブ、YES。この記事ではお伝えすることのできない魅力や、逆にネガティブ面など赤裸々にお伝えしていきたいと思います。今回のTOEFL対策で、やってよかったと思えるのは「NCC」「レアジョブ」「アゴス」です。これは特に本業が忙しい人におすすめの組み合わせ。本業忙しいながらMBA留学したい。そんな方はぜひご利用ください。