マイクロソフトのSurfaceシリーズはWindowsPCとして安定した人気を誇る商品群。Surface ProやSurface Bookなどは商品が出るたびに注目が集まリ、様々なウェブメディアを賑わせています。
さて、今回はそんなSurfaceシリーズの中で、ハイエンドモバイル機として展開されているSurface Book2を実機でレビューいたします。
マイクロソフト公式 Surface Book2 詳しくはこちら
Surface Book2を実機レビュー|モバイルハイエンド機を徹底解説
Surface Book2は、Microsoft(マイクロソフト)のSurfaceブランドのなかでハイスペックスモバイルとして展開されているPC。性能が抜群に高く、価格も高い。結果的に選ぶ人が選ぶPCとなっていますが、パフォーマンスを最優先に考える方にとっては非常に貴重なモデルになっていると思います。
Surface Book2のスペック
OS | Windows 10 Pro |
CPU | Intel Core i5-7300U/ Core i7-8650U |
外部GPU | なし/ NVIDIA GeForce GTX1050(2GB)/ NVIDIA GeForce GTX1060(6GB) |
RAM | 8GB/16GB |
ストレージ | 256GB/ 512GB/ 1TB PCle SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.5型 Pixel Sense(3,000×2,000)/ 15型 Pixcel Sense(3,240×2,160) |
端子 |
USB type-A 端子 x 2 USB type-C 端子 x 1 3.5mm ヘッドホン ジャック Surface Connect ポート x 2 フルサイズ SDXC カード リーダー |
サイズ | 13.5型 Core i5モデル:312 mm x 232 mm x 13 mm-23 mm Core i7モデル: 312 mm x 232 mm x 15 mm-23 mm 15型 |
質量 | 13.5型 Core i5モデル:最小 1,534 g Core i7モデル:最小 1,642 g 15型 |
価格(税込) 2018年1月15日現在 |
200,664円〜 |
Surface Book2は前述の通りSurfaceシリーズでもっともスペックの高いモバイルPCです。OSはWindowsのHomeではなくProを搭載。CPUは第7世代のCore-i5と第8世代のCore-i7を積んでいます。注目点は外付けのグラフィックです。15インチのSurface Book2にはGeforceのGTX1060が搭載されています。このスペックならゲーミングノートとしても大丈夫なのではと思える感じです。
外観
では外観です。簡単に数枚写真を撮っていますので、ご覧ください。
- 背面
Surface Book2はSurface Laptopと同様背面に鏡面のロゴを配備。非常に凛とした佇まいで好印象です。
- 側面
Surface Book2の側面です。Surface Book2の特徴とも言えるのがこのヒンジの形です。筐体自体はこの仕様により角に丸みを帯びますが、デザイン的には非常にメカニカルで男性的な印象になっています。
- 開閉
Surface Book2をもっとも開いたときは以下くらい開きます。もっと開くようなイメージですが意外と開かないのが少し残念です。ただ、Surface Book2は2 in 1 PCなので、画面を平らにして使いたかったらタブレットとして単体で使うことを想定してこのような仕様にしているのだと思います。
- タブレットとキーボードが分離した状態
Surface Book2は、タブレット本体とキーボードが分離できます。タブレット単体でもかなり凛としたイメージで持っていて非常に所有満足感のある一品だと思います。
- 電源ボタン
電源ボタンは2 in 1のためタブレット側についています。タブレットの左上部にある電源が電源ボタンです。
キーボード分離型ならでの様々なスタイルに
Surface Book2の特長は、こんなスペックながらキーボード分離型のノートPCとしてスタイルを変化させることができることです。用途に合わせて自由なスタイルで利用することができます。
- ノートPCの基本スタイル
普段は普通のノートパソコンスタイル。なんだかんだ一番このスタイルがタイピングをするなら使いやすいスタイルなので、このスタイルを使っていただくことが一番多いと思います。
- 天面にディスプレイを配置して
Surface Book2のタブレットは反対向きにしても設置が可能です。そのため、Youtubeや映画を見る時は以下のスタイルにすることができ、画面を自分に近いところに置けるので見やすいです。
- タブレットスタイル/li>
ソファでネットサーフィンはタブレットとキーボードを切り離して利用。仕様している感覚はただただ普通のWindows Tabletです。そのほか、キーボードを離したスタイルが微妙な場合は以下のようにキーボードをつけたままタブレットスタイルにすることもできます。
このようにさまざまなスタイルで使うことができるので非常に便利です。
一点Surface Book2の可変するスタイルには考慮しておきたいポイントがあって、それは、キーボードをつけた状態と、キーボードを外した状態でパフォーマンスが変わるということ。Surface Book2は外部GPUがキーボード側に付いていて、また、バッテリーもタブレットとキーボード側に双方に搭載されています。ですので、パフォーマンスを最大限活かすためにはクラムシェル型で使わないといけないということになります。
第8世代のIntel Coreプロセッサー搭載
Surface Book2は第8世代のIntel Coreプロセッサーを搭載できます。第8世代のIntel Coreプロセッサーがどれだけ優秀なものに仕上がっているというと、第8世代のIntel Core プロセッサーは、全てがクアッドコア(8スレッド対応)で、対応する第7世代のチップよりも最大で40%高速に。非常に魅力的なパフォーマンスになっていることがわかります。
モバイルPCながらGeForce GTX1050を搭載
前述もしましたが、Surface Book2の特徴の一つとしてピックアップすべきなのは、モバイルPCなのにも関わらずGeForce GTX1060を搭載しているということ。GTX1050を積んでいるということは、3Dゲームまでを楽しむことができるようなスペックを積んでいるということ。非常にユニークです。
高解像度+縦が長い液晶
Surface Bookは13.5型の液晶で3,000×2,000、15型で3,240×2,160pxととても高精細。あわせて、縦横比で見ると他のPCよりも縦の比率が高い液晶を採用しています。私はSurface Proにも同様のことを感じたのですが「意外と縦が長いと使いやすい」です。縦が長いとウェブを閲覧するときもそうですし文書を見るときも参照が楽です。これはぜひ家電量販店で実際に確認してみてください。
私はPCにおける業務効率ってほんとうに小さいことの積み重ねだと思っています。その「小さいこと」にあたるものがSurface Book2のこの画面には含まれていると思います。
タッチパネル
Surface Book2は液晶がタッチパネルです。
「通常のPCの形をしているのにタッチパネルって必要?」と思われるかもしれませんが、これが結構便利です。私もVAIOのタッチパネル搭載モデルから利用していますが、意外と直感的にマウスやタッチパッドを使わず目的のアイコンを押せるって快適。精神的ストレスなくPCを操作できます。
光沢液晶
上記で液晶に対してポジティブなコメントをしていましたが、若干ネガティブなコメントを。Surface Book2は光沢液晶を採用しているため画面が反射。明るいところだと若干反射で見にくい時があるかもしれません。ただ、光沢液晶が好みでなければ反射防止フィルムを貼れば解決しますので、これを理由に購入を断念するのは勿体無い判断だと思います。
キーボードの基本情報
キーボードの基本情報は以下の通りです。
- キーピッチ:約19mm × 約18.5mm
- キーストローク:約1.5mm
Surfaceというと、どうしてもキーボードカバーのイメージが強く、今回のモデルのタイプイメージがつきにくいと思うのですが、適度に良い打ち心地というか反発があり打ちやすいです。
入力端子
Surface Book2は入力端子が充実しています。USB type-A 端子 x 2、USB type-C 端子 x 1、3.5mm ヘッドホンジャック、Surface Connect ポート x 2、フルサイズ SDXC カード リーダーと、必要十分が揃っていると言っていいと思います。
正面向かって右側のインターフェースは以下の通りです。
正面向かって左側のインターフェースは以下の通りです。
Officeつき
Surface Book2はOffice Home & Businessがついてきます。
Surface Book2のおすすめ構成
Surface Book2は、公式オンラインストア他、家電量販店でも購入できます。そんなSurface Book2のなかで、私がオススメするのは以下の構成のモデルです。
項目 | スペック |
CPU | Core i7-8650U |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
価格(税抜) 2018年4月22日現在 |
336,744円 |
この構成なら一通りの作業をかなり快適にこなせます。Surface Bookをご購入されるということは、デザインだけでなくスペックにもこだわりがある方だろうと思います。そんな方にはこちらの構成でパフォーマンスにも妥協せずに選んでいただければと思っています。
今回のモデルはスペックとしては十二分。ではその他拡張機能としてどのようなものが必要でしょうか?
・マウス
現在のパッケージにはマウスが付いていません。Surface Book2にはデザインの統一感のとれたマウスが用意されています。Surfaceの世界観を思う存分満喫するなら純正のマウス(Surface Arc Mouse)をオススメします。実際に使い勝手もよくマウス単体でも購入する方が多いマウスです。以下でもう少し詳しく説明します。
もちろん、マウスは他のメーカー(例えばLogicool)などのものでも大丈夫。他メーカーからも良いものが出ていますので、その辺りを別途購入されてもいいと思います。
マイクロソフトのSurfaceの純正アクセサリー
Surface用にマイクロソフトからSurfaceのデザインコンセプトを踏襲したアクセサリーが発売されています。Surface PenやSurface Arc Mouseなどの商品で、Surface Laptopご購入の際は検討いただくものと思い、ここから簡単に説明させていただきます。
Surface Pen
Surface Book2に対応する、使用時に4,096段階の筆圧感知に対応するペンです。サイズは一般的なペンと同じくらいで持ちづらさを感じることがありません。ペン自体はSurface Book2のコンセプトに合わせたマットな外観で非常にいい質感です。
Surface Arc Mouse
何よりも携帯性に優れている純正のマウスです。本体がフラットになる構造により携帯性が非常に高く便利です。
このフラットになるという構造は、外出時の荷物の収納という面はもちろんなのですが、力を発揮するのが意外と室内。社内で打ち合わせが多い方にとって、毎回一定の大きさのあるマウスを持ち歩くのは面倒ですが、これならフラットにしてポケットに入れて持ち歩くことができます。非常に使い勝手のいい構造です。
Surface Dial
Surface DialにもSurface Book2は対応しており、これを使うことで編集作業が楽になります。
まとめ
Surface Book2は、Microsoft(マイクロソフト)のSurfaceブランドのなかでハイスペックスモバイルとして展開されているPC。性能が抜群に高く、価格も高い。結果的に選ぶ人が選ぶPCとなっていますが、パフォーマンスを最優先に考える方にとっては非常に貴重なモデルになっていると思います。ハイパワーPCを長く利用されたい方、いい選択肢だと思いますよ。
・当サイトは、日本マイクロソフトより、商品を貸し出していただき、本レビューを執筆しています。
・当サイトは、マイクロソフトアフィリエイトプログラムを利用して収入を得ています。