LenovoのThinkPadは多くの人から支持を受けている人気のブランド。なによりもIBM時代から引き継がれてきた伝統。そしてスペックに現れない部分にまでこだわりをもった設計思想。他のブランドと比べると同価格、同性能のものについては使い勝手で軍配が上がりやすいのがレノボのThinkPadシリーズだと思います。
さて今回は、そんなThinkPadシリーズの人気タブレットであるThinkPad X1 Tabletについて。ThinkPad X1 Tabletは、2 in 1の領域を超えた凄みを持った一台で唯一無二ではありますが、やっぱり購入するときには他社との違いを確認しておきたいところ。特にこの市場では、マイクロソフト社の人気PCのSurface Pro4がありますから、最低限この機種とは比べておきたいところです。
ここでは、それぞれの違いと、基本スペックを近づけた時に、どの程度価格面で差があるかなどを見ていきたいと思います。
ThinkPad X1 TabletとSurface Pro4:大きさ比較
ThinkPad X1 TabletとSurface Pro4の大きさを比較していきます。
ThinkPad X1 Tablet | Surface Pro4 | |
本体サイズ | 約 291×209.5×8.45mm | 約292.1×201.4mm8.4mm |
重量 | 約767g | 約767 g (Core m3 モデル) 約786g(Core i5/Core i7 モデル |
大きさを見ていくと、本当に似たようなサイズ感。重さまでもほぼ同等です。
ThinkPad X1 TabletとSurface Pro4:解像度
画面解像度について見ていきたいとおもいます。
ThinkPad X1 Tablet | Surface Pro4 | |
画面サイズ | 12型 | 12.3型 |
解像度 | 2160 x 1440 | 2736 x 1824 |
マルチタッチ | マルチタッチ対応(10点) | 10 点マルチタッチ対応 |
液晶画面については、Surface Pro4が12.3型と若干大きく、さらに解像感が高くなっています。一方で、ThinkPad X1 Tabletの魅力はIPSパネルということ。視野角が広く、色度変異や・色調変化が少ない部分で利点があります。
ThinkPad X1 TabletとSurface Pro4:キーボード
ThinkPad X1 TabletのキーボードとSurface Pro4のキーボードカバーを比較すると、使いやすさ、打ちやすさという面ではThinkPad X1 Tabletに優位性があります。
Surface Pro4のキーボードカバーも以前のモデルよりも打ちやすくなり、作業しやすくなりましたが、ThinkPad X1 Tabletで利用できるキーボードは、まさにThinkPadのそのまま。トラックポイントまで付いています。
キーボードのうちやすさという面では、個人の感覚に差はあると思いますが、ThinkPad X1 Tabletが優位なように思います。
レノボ公式サイト ThinkPad X1 Tablet詳細ページへ
ThinkPad X1 TabletとSurface Pro4:スペック
パフォーマンスに関連するスペックの比較をしていきたいと思います。
ThinkPad X1 Tablet | Surface Pro4 | |
OS | Windows 10 Pro | Windows 10 Pro |
プロセッサー | 第 6 世代 Intel Core m3 第 6 世代 Intel Core m5 第 6 世代 Intel Core m7 |
第 6 世代 Intel Core m3 第 6 世代 Intel Core i5 第 6 世代 Intel Core i7 |
メモリー | 4GB 8GB 16GB |
4GB 8GB 16GB |
記憶容量 | SSD: 128GB 192GB 256GB 512GB |
SSD: 128GB 256GB 512GB |
バッテリー駆動時間 | 最大 約10.2時間(JEITA2.0による計測) | 最長約 9 時間の連続ビデオ再生が可能 | 外部端子 |
microSDメディアカード・リーダー USB 3.0 USB Type-C Mini DisplayPort マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック |
フルサイズ USB 3.0 端子 Mini DisplayPort microSD™ カード スロット ヘッドセット ジャック カバー用端子 SurfaceConnect™ (充電用端子) |
ThinkPad X1 TabletとSurface Pro4では、プロセッサー部に違いがあり、ThinkPad X1 TabletはCore m3、Core m5、Core m7が選択できる範囲に対し、Surface Pro4はCore m3、Core i5、Core i7が選択できます。パフォーマンス上、上位を目指すのであれば、Surface Pro4はCore i7まで選択できるので、そちらが良いと思います。
ThinkPad X1 TabletとSurface Pro4:Office
ThinkPad X1 Tablet | Surface Pro4 | |
Microsoft Office | オプション: Microsoft Office Personal 2013 Microsoft Office Personal Premium Microsoft Office Home and Business 2013 Microsoft Office Home and Business Premium |
標準装備: Microsoft Office Home & Business Premium Office 365 サービス |
ThinkPad X1 TabletはOfficeはオプションなのに対してSurface Pro4は標準装備。Microsoft Office Home & Business Premiumのダウンロード版が付いています。また、Office 365サービスも1年間ついていますので、1年間は複数デバイスで利用したり、OneDriveを利用したりすることができます。こちらについては、ThinkPad X1 TabletでOfficeを付けた場合の価格と合わせて確認する必要があります。
ThinkPad X1 TabletとSurface Pro4ベーシック構成での比較
ここからは、ThinkPad X1 TabletとSurface Pro4のベーシック構成で価格の比較をしてみたいと思います。
ポイントは、Core m3で4GB。オフィス付き、キーボード付き、という点です。
ThinkPad X1 Tablet | Surface Pro4 | |
CPU | インテル Core m3-6Y30 プロセッサー (900MHz, 4MB) | 第 6 世代 Intel Core m3 |
OS | Windows 10 Home 64bit | Windows 10 Home 64bit |
Microsoft ソフトウェア | Microsoft Office Home and Business Premium | Microsoft Office Home and Business Premium |
ディスプレイ | 12型FHD+液晶 (2160×1440 IPS) マルチタッチパネル(10点) | 12.3 インチ PixelSense™ ディスプレイ 10 点マルチタッチ対応 |
メモリー | 4GB | 4GB |
ペン | ThinkPad Pen Pro | Surface ペン |
ハード・ディスク・ドライブ | 128GB SSD | 128GB SSD |
キーボード | ThinkPad X1 Tablet Thinキーボード | キーボードカバー |
価格 | クーポン適用後 155,909円(2016年2月21日現在) |
152,496円(2016年2月21日現在) |
この条件で計算してみるとほぼ同価格にこの2機種がなってきます。というのも、ウェブサイト上、本体だけの詳細ページを見ているとSurface Pro4は安いのですが、キーボードカバーがいい値段するので、キーボードカバーも付けると値段が変わらないくらいになってくるからです。
この構成の場合、まさにどちらを選ぶかは皆様次第。キーボードを含めた操作性を選ぶならThinkPad X1 Tablet、液晶の精細さや液晶の大きさを求めるならSurface Pro4がいいと思います。