世界的に有名な大手パソコンメーカーであるレノボ。ThinkPadやideapadなどのブランドを展開し、2018年の「The Best Laptop Brands」に選ばれた多くの人から支持されているメーカーです。
そんなレノボが展開する代表ブランドがThinkPad。IBM時代からの伝統あるPCブランドです。そして、その中で安定した人気を誇ってきたのがTシリーズです。
今回はTシリーズの2019年モデルであるThinkPad T490sをご紹介。なかなかバランスの良いモバイルモデルに仕上がっている印象です。
ぜひこちらの記事で概要をご確認ください。
ThinkPad T490s|14型のバランス重視PCを徹底解説
レノボが展開するThinkPadブランドの中で、Tから始まるTシリーズは、高いパフォーマンスと優れた耐久性を実現すべく設計・開発された高性能ノートPC群です。オフィスや外出先など場所を問わず使用できるよう長時間駆動のバッテリーや、超高速のUSB–CとThunderbolt® のポート、高性能の プロセッサー など、生産性を高める機能が豊富に搭載されています。
さて、そのTシリーズのモバイルモデルとなるのがThinkPad T490s。14型で質量も1.24kgというサイズ感に第8世代のIntel CPUを搭載。ThinkPadならではの使いやすさはもちろんのこと、セキュリティ面も配慮されたビジネスライクなPCです。
ここから詳しく説明していきたいと思います。
ThinkPad T490sのスペック
項目 | スペック |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Core i5-8265U/ Core i7-8565U |
ストレージ | SSD:128GB/ 256GB/ 512GB/ 1TB |
メモリ | 8GB/ 16GB(最大32GB) |
グラフィックチップ | インテル HDグラフィックス 620 |
液晶 | 14型FHD液晶 (1920×1080 IPS)/ 14型FHD液晶 (1920×1080 IPS タッチパネル)/ 14型FHD液晶 (1920×1080 IPS Privacy Guard)/ 14型WQHD液晶(2560×1440 IPS)/ |
光学ドライブ | なし |
バッテリー | 最大17.7時間〜23.95時間 |
サイズ | 328.8×226.15×16.7mm |
重さ | 1.24kg〜 |
価格(税込) 2019年3月24日現在 |
134,082円〜 |
レビュー機のスペック
レビュー機のスペックは以下の通りです。
CPU Markのスコア
レビュー機のCPU Markのスコアです。
Crystal Disk Markのスコア
レビュー機のCrystal Disk Markのスコアです。
第8世代のIntel Coreプロセッサーを搭載可能
ThinkPad T490sは第8世代のIntel Coreプロセッサー(Core i5-8265U/ Core i7-8565U)を搭載でしています。
では、第8世代のIntel Coreプロセッサーがどれだけ優秀なものに仕上がっているというと、第8世代のIntel Core プロセッサーは、全てがクアッドコア(8スレッド対応)で、前世代の対応する第7世代のチップよりも最大で40%高速になっています。以前は動画編集や画像編集やるならCore i7一択と言われていましたが、この性能向上によりCore i5でも多くの作業を快適にこなせるレベルまできています。
また、ThinkPad T490sに搭載されているCPU Whiskey Lakeは第8世代のCPUの中でも新しく、さらにパフォーマンスが向上していて快適に作業ができます。
打ちやすいキーボード
ThinkPad T490s固有のものではなくThinkPadブランドのPCに共通することなのですが、T490sは人間工学に基づいてキーボードが設計されていて非常に打ちやすいです。実際、ThinkPadのキーボードは長い時間使っていても疲れにくいですし、ミスタッチが少なくなるのでストレスがなくなります。結果的にタイピングの効率が上がるのが特徴です。
180度開く
ThinkPad T490sは180度開いて平らにして使うことができます。
これは自分の好みの位置までしっかり画面を傾けることができるというメリットはもちろんですが、複数人で一緒に作業したり議論する際に非常に便利な設計です。例えば、テーブルの上で180度開いておくと画面を共有しながらタイピングもできて、プロジェクターなしでもPC内の資料をベースにミーティングができるようになります。
イメージはタブレットをテーブルの上において数人で覗き込んだりする感覚に近いです。そしてそれにキーボードがくっついている感じです。なんとなく想像いただけたでしょうか?
豊富な入力端子類
ThinkPad T490sは必要十分な入力ポートを備えています。例えばUSB Type-Cが2つ(一つはThunderbolt 3)、フルサイズのUSB3.1ポートが2つ付いています。HDMIやmicro SDカードスロットもついています。最近は14型くらいのノートPCではかなり入力端子が省かれていますが、これだけあれば入力端子に困ることはありません。
向かって右
向かって右の端子は以下のようになっています。
向かって左
向かって左の端子は以下のようになっています。
一点注意はSDカードスロットがmicro SDカードだということです。フルサイズではありませんので、SDカードを利用するのであれば、microSDカードをSDカードのサイズに拡張させるアダプターと一緒になった、2段構えのSDカードにしたり、microSDカードを拡張させるUSBハブを購入したりする必要があります。この話、少しネガティブに聞こえるかもしれませんが、最近はSDカードスロット自体がついていないPCも多いですから、その流れの中でmicroSDカードがついているのはレノボの配慮と言えるかもしれません。
軽くなってモバイル性能が向上
ThinkPad T490sは質量が約1.24kgになりモバイル性能が向上しました。前モデルは質量が約1.32kgで80g減。モバイルノートは長時間持ち歩くことが多く少しでも軽くしたいというのがユーザーの思うところ。今回の進化は検討するにあたり非常に嬉しいところだと思います。
十分なプライバシー配慮
ビジネスで使用するモデル選びにおいてセキュリティ配慮は大きな項目の一つです。そのセキュリティ配慮をT490sでは一段上にあげてきました。
それはディスプレイのオプションとして追加されたPrivacy Gurad機能。ボタン一つで簡単にディスプレイの視野角を狭めで左右からの覗き見を防ぐ機能です。しかも、画面を覗き見されているときにアラートを出して自動的にPrivacy Guard機能を有効にするPrivacy Alert機能も付いています。外出先でPCを利用することが多い方にとって、この機能は非常に嬉しいものではないかと思います。
また、非常にシンプルな機能ですが、PC画面上のウェブカメラを物理的に覆うThinkShutterがこのモデルには設けられています。ですのでウェブカメラのところにテープや付箋が貼る必要がありません。
十分なバッテリー駆動時間と急速充電
ThinkPad T490sを検討している方のほとんどは、外出先での携帯を想定されていると思います。そんな持ち運びを前提としたPCを検討する中で気になるのがバッテリーの持ち時間です。
T490sは最大で約17.7時間〜23.95時間のバッテリー駆動。もちろん、PCのバッテリーは使っていくうちに消耗しますから、この通りにはいきませんが、初期の仕様の段階でできる限りバッテリー性能が良いものを選ぶのが安心です。ちなみに、23.95時間は省電力ディスプレイを選択時。とにかくバッテリーの持ちを重視されるのであればこの液晶を選んでいただければと思います。
また、急速充電にも対応していて1時間で約80%充電することができますので、普段はバッテリーの残量を気にせず使用できると思います。
ThinkPad T490sおすすめ構成
ThinkPad T490sはレノボの公式直販サイトで購入できます。
これで十分。基本操作はちろん編集や大きなの処理をPCで行う方向け
ExcelやWord、outlookなどの標準的な操作はもちろん、ExcelやAccessを使ってデータを加工、抽出をする場合や、動画、静止画を日常的に編集される場合は、第8世代世代のCore i5搭載モデルをお勧めします。こちらは、パフォーマンスパッケージです。
項目 | スペック |
プロセッサー | Intel Core i5-8265U Processor (6MB Cache, up to 3.90GHz) |
初期導入OS | Windows 10 Home 64 bit |
導入OS言語 | Windows 10 Home 64 bit- 日本語版 |
Microsoft ソフトウェア | なし |
メモリー | 8GB DDR4 2400MHz Onboard |
追加メモリ | なし |
ハード・ディスク・ドライブ | 128GB ソリッドステートドライブ (M.2 2242, NVMe) |
ディスプレイ | 14.0型FHD液晶 (1920 x 1080 IPS 250nit) 光沢なし |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
本体カラー | ブラック |
指紋センサー | 指紋センサーなし | キーボード | 日本語キーボード(バックライト付) |
内蔵カメラ | 720p HDカメラ(マイクロフォン付) |
TPMセッティング | TPMあり(TCG V2.0準拠,ハードウェアチップ搭載) |
カード・スロット | スマートカードリーダーなし |
バッテリー | 3セル リチウムイオンバッテリー (57Wh) |
電源アダプター | 45W ACアダプター – ブラック – 日本 (USB Type-C) |
ワイヤレスLANアダプター | Intel Wireless-AC 9560 2×2 AC, Bluetooth Version 5.0 Onboard |
WWAN Selection | WLAN非対応 |
1st ディスプレイ出力変換アダプター | なし |
拡張コネクター | RJ45拡張コネクター |
標準保証 | 1 Year Courier/Carry-in |
価格(2019年月3月25日現在・税込) | 140,270円 |
・メモリー
メモリーは現在8GBを選択していますが最大で16GBまで選択できます。同時に複数の処理を走らせることが多い方は8GBではなくもっと多くのメモリーを積むことをお勧めします。ご自身の用途に合わせて選んでみてください。
・SSD
現在SSDは128GBを選んでいます。こちらも用途に合わせて拡張していただければと思います。私自身はDropboxを利用していて、いつもPCには最低限のストレージしか持たないので128GBで大丈夫なのでは?と思って128GBを選んでいますが、ローカルにファイルを保存されることが多い方は128GBでは足りないと思いますので拡張していってください。
・マウス
現在のパッケージにはマウスが付いていません。もともと使用していたものがあれば、それをそのままお使いになればと思いますが、なければこのタイミングで購入するのもあり。一方でマウスは他のメーカー、例えばLogicoolなどでも良いものが出ていますので、その辺りを別途購入されてもいいと思います。もちろん、これまでのノートPCで利用されていたものを使ってもOKです。
・SDカード
T490sはSDカードスロットがmicroSDになっています。SDカードを頻度よく使う方にはSDカードのアダプター付のmicroSDカードのご購入をおすすめします。おそらく一番これが手軽です。
SDカードアダプター付のmicroSDカードのおすすめはこちら
・Microsoft Office
上記でご紹介した構成にはMicrosoft Office(WordやExcelなど)が入っていません。Microsoft OfficeはPCと同時に購入の方がお得な値段で購入できますので、ご購入予定でしたら追加していただいた方が良いと思います。
・DVD/BDドライブ
T490sには光学ドライブを搭載していません。最近DVD/BDを使うこと自体少なくはなっていますが、必要があれば追加で購入いただく必要があります。
Lenovo公式サイトで購入時はクーポン番号を入力して価格を確認
Lenovoの公式サイトの価格は、カートでクーポン番号を入力することでキャンペーン価格になります。クーポン番号を入力する必要があるので、クーポン番号はあらかじめコピーしておいてください。クーポン番号は公式サイトで確認できます。
以下の赤枠の部分にクーポンコードはありますので、ご確認ください。
WEBクーポン限定特価も
レノボ・ショッピングでは、商品詳細ページに記載されているクーポンよりも安く購入できるお得なクーポンを、以下のページに出していることがあります。こちらもご確認になってください。こちらの方が割引率が高ければ、こちらのクーポン番号をお会計の時にお使いください。
まとめ
ThinkPad T490sはThinkPad シリーズの中で14型の価格と性能のバランスを重視したモバイルノートとなるモデルです。
そして、そんなT490sの一番のポイントは操作性とセキュリティの面で、ビジネス用途に非常に使いやすいこと。人間工学に基づいて作られた伝統のキーボードは本当に打ちやすいと思いますと思いますし、新しいオプションとなったPrivacy Guard機能は昨今の情報管理の流れから見ても重宝するものになると思います。
この記事ではいくつかおすすめをご紹介しましたが、パフォーマンスパッケージで構成したモデルはまさに万能マシン。これをご購入いただけばストレスなく大抵のことはこなせると思います。ThinkPad T490sを外出先でご使用になる方で長時間の移動が多くなりそうな方は、バッテリーを考慮して省電力の液晶を選んでいただくと、心配がなくなって良いように思います。
お買い物の参考になれば幸いです。