世界的に有名な大手パソコンメーカーであるレノボ。ThinkPadやideapad、Legionなどのブランドを展開している多くの人から支持されているメーカーです。
そんなレノボが展開する代表ブランドがThinkPad。そして、ThinkPadの代表的モデルの1つが今回ご紹介するThinkPad X1 Yogaです。13型モバイルPCのサイズながら14型ディスプレイを搭載しコンパクトさと大画面を両立。スペックも高性能なものが揃ったThinkPadの上位モデルです。ここでは詳しく説明していきます。
ThinkPad X1 Yoga(2019)特徴レビュー|2 in 1フラッグシップモデルを徹底解説
ThinkPadブランドの中でX1 Yogaのように商品名に「X1」が入るモデルはプレミアムラインに位置付けされていて、モバイルPCから、2 in 1、デスクトップの据え型まで様々なワークスタイルに対応するラインナップが用意されています。
ThinkPad X1 YogaはそんなX1シリーズの2 in 1。数値面から見えるスペックだけでなく選ばれる理由を複数備えた妥協のないモデルで、1台で全てこなしたい人にオススメな一台です。
ThinkPad X1 Yoga(2019)のスペック
項目 | スペック |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Core i5-8265U/ Core i5-8365U/ Core i7-8565U/ Core i7-8665U |
ストレージ | SSD:256GB/ 512GB/ 1TB/ 2TB |
メモリ | 8GB/ 16GB |
グラフィックチップ | インテル HDグラフィックス 620 |
液晶 |
14.0型 UHD DOLBY Vision IPS液晶 (3840 x 2160) マルチタッチパネル(10点) 14.0型 WQHD IPS液晶 (2560 x 1440) マルチタッチパネル(10点) 14.0型 FHD IPS液晶 (1920 x 1080) マルチタッチパネル(10点) 14.0型 FHD IPS液晶 (1920 x 1080) マルチタッチパネル(10点)、ThinkPad Privacy Guard |
光学ドライブ | なし |
バッテリー | 最大約19時間 |
サイズ | 323×218×15.5mm |
重さ | 1.36kg |
価格(税込) 2019年8月13日現在 |
200,621円〜 |
第8世代のIntel Coreプロセッサーを搭載可能
ThinkPad X1 Yogaは第8世代のIntel Coreプロセッサー(Core i5-8265U/ Core i5-8365U/ Core i7-8565U/ Core i7-8665U)を搭載でしています。
では、第8世代のIntel Coreプロセッサーがどれだけ優秀なものに仕上がっているというと、第8世代のIntel Core プロセッサーは、全てがクアッドコア(8スレッド対応)で、前世代の対応する第7世代のチップよりも最大で40%高速になっています。以前は動画編集や画像編集やるならCore i7一択と言われていましたが、この性能向上によりCore i5でも多くの作業を快適にこなせるレベルまできています。
また、ThinkPad X1 Yogaに搭載されているCPU Whiskey Lakeは第8世代のCPUの中でも新しく、さらにパフォーマンスが向上していて快適に作業ができます。また、法人で組織のPCを管理するのに便利なvProに対応するCore i5-8365U/ Core i7-8665Uも選ぶことができます。
マルチモードで利用できる
ThinkPad X1 Yogaの特長は、2 in 1ノートPCとして4つのスタイルで使うことができることです。この仕様においてX1 Tabletの良い点は14型であること。モバイルPCにおいては、13.3型の2 in 1が世の中には多く出回っていますが、14型の2 in 1はあまりない状況。14型は13.3型と比べると見やすく使いやすいので、使用の幅が広がることは間違い無いと思います。
さて、そんなマルチモードで利用できるThinkPad X1 Yogaですが、以下のようなシーンで使用できます。
普段は普通のノートパソコンスタイル。なんだかんだ一番このスタイルがタイピングをするなら使いやすいスタイルなので、このスタイルを使っていただくことが一番多いと思います。
Youtubeや映画を見る時は以下のスタイル。画面が自分に近い状態で置けるので見やすいです。
ソファでネットサーフィンやお絵かきはタブレットのスタイル。タブレットスタイルにすれば、持ち方によって縦向きに画面も変更されるので、Windowsタブレットを持つのと同じ感覚で使用できます。
打ちやすいキーボード
ThinkPad X1 Yoga固有のものではなくThinkPadブランドのPCに共通することなのですが、X1 Yogaは人間工学に基づいてキーボードが設計されていて非常に打ちやすいです。実際、ThinkPadのキーボードは長い時間使っていても疲れにくいですし、ミスタッチが少なくなるのでストレスがなくなります。結果的にタイピングの効率が上がるのが特徴です。
豊富な入力端子類
ThinkPad X1 Yogaは必要十分な入力ポートを備えています。例えばUSB Type-Cが2つ、フルサイズのUSB3.1ポートが2つ付いています。HDMIもついています。最近は14型くらいのノートPCではかなり入力端子が省かれていますが、これだけあれば入力端子に困ることはありません。
1点気をつけていただきたいところは、SDカードスロットがついていないということ。SDカードからデータを読み込むためにはUSBカードリーダーが必要です。この話、少しネガティブに聞こえるかもしれませんが、最近はMacBook/MacBook Proを始め、SDカードスロットが付いていないPCも多いですからモバイルノートの一般的な仕様だと思っていただければと思います。
軽くなってモバイル性能が向上
ThinkPad X1 Yogaは質量が約1.36kgになりになりモバイル性能が向上しました。前モデルは質量が約1.42kgで60g減。モバイルノートは長時間持ち歩くことが多く少しでも軽くしたいというのがユーザーの思うところ。今回の進化は検討するにあたり非常に嬉しいところだと思います。
十分なプライバシー配慮
ビジネスで使用するモデル選びにおいてセキュリティ配慮は大きな項目の一つです。そのセキュリティ配慮をX1 Yogaでは一段上にあげてきました。
それはディスプレイのオプションとして追加されたPrivacy Gurad機能。ボタン一つで簡単にディスプレイの視野角を狭めで左右からの覗き見を防ぐ機能です。しかも、画面を覗き見されているときにアラートを出して自動的にPrivacy Guard機能を有効にするPrivacy Alert機能も付いています。外出先でPCを利用することが多い方にとって、この機能は非常に嬉しいものではないかと思います。
また、非常にシンプルな機能ですが、PC画面上のウェブカメラを物理的に覆うThinkShutterがこのモデルには設けられています。ですのでウェブカメラのところにテープや付箋が貼る必要がありません。
十分なバッテリー駆動時間と急速充電
ThinkPad Yogaを検討している方のほとんどは、外出先での携帯を想定されていると思います。そんな持ち運びを前提としたPCを検討する中で気になるのがバッテリーの持ち時間です。
ThinkPad X1 Carbonは最大で約19時間のバッテリー駆動。もちろん、PCのバッテリーは使っていくうちに消耗しますから、この通りにはいきませんが、初期の仕様の段階でできる限りバッテリー性能が良いものを選ぶのが安心です。ち
また、急速充電にも対応していて1時間で約80%充電することができますので、普段はバッテリーの残量を気にせず使用できると思います。
ThinkPad X1 Yoga(2019)おすすめ構成
ThinkPad X1 Yoga(2019)はレノボの公式直販サイトで購入できます。
【迷ったらこれ】基本操作〜大きなの処理をPCで行う方向け
ExcelやWord、outlookなどの標準的な操作はもちろん、ExcelやAccessを使ってデータを加工、抽出をする場合や、動画、静止画を日常的に編集される場合は、第8世代世代のCore i5搭載モデルをお勧めします。こちらは、パフォーマンスパッケージです。
項目 | スペック |
プロセッサー | インテル Core i5-8265U プロセッサー (1.60GHz, 6MB) |
初期導入OS | Windows 10 Home 64 bit |
導入OS言語 | Windows 10 Home 64 bit- 日本語版 |
Microsoft ソフトウェア | なし |
メモリー | 8GB LPDDR3 2133MHz (オンボード) |
1st SSD | 256GB ソリッドステートドライブ (M.2 2280) OPAL対応 |
ディスプレイ | 14.0型WQHD液晶 (2560×1440 IPS 300nit) 反射防止/汚れ防止、マルチタッチパネル(10点) |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
指紋センサー | 指紋センサーなし |
NFC | NFCなし |
本体カラー | グレー |
内蔵カメラ | 720p HDカメラ(マイクロフォン付) |
Pen | ThinkPad Pen Pro |
TPMセッティング | TPMあり(TCG V2.0準拠,ハードウェアチップ搭載) |
バッテリー | 4セル リチウムイオンバッテリー (51Wh) |
電源アダプター | 45W ACアダプター – ブラック (USB Type-C) |
ワイヤレスLANアダプター | インテル Wireless-AC 9560 (2×2) + Bluetooth (vPro対応) |
WWAN | WLAN非対応 |
キーボード | 日本語キーボード(バックライト、指紋センサー) グレー |
Integrated Wireless Antenna | WWAN アンテナなし |
1st ディスプレイ出力変換アダプター | なし |
拡張コネクター | RJ45拡張コネクター |
Package Box | リテールパッケージ |
標準保証 | 1年間 引き取り修理 |
価格(2019年月7月7日現在・税込) | 200,621円 |
・メモリー
メモリーは現在8GBを選択していますが最大で16GBまで選択できます。同時に複数の処理を走らせることが多い方は8GBではなくもっと多くのメモリーを積むことをお勧めします。ご自身の用途に合わせて選んでみてください。
・SSD
現在SSDは256GBを選んでいます。こちらも用途に合わせて拡張していただければと思います。私自身はDropboxを利用していて、いつもPCには最低限のストレージしか持たないので256GBで大丈夫なのでは?と思って256GBを選んでいますが、ローカルにファイルを保存されることが多い方は256GBでは足りないと思いますので拡張していってください。
・マウス
現在のパッケージにはマウスが付いていません。もともと使用していたものがあれば、それをそのままお使いになればと思いますが、なければこのタイミングで購入するのもあり。一方でマウスは他のメーカー、例えばLogicoolなどでも良いものが出ていますので、その辺りを別途購入されてもいいと思います。もちろん、これまでのノートPCで利用されていたものを使ってもOKです。
・SDカード
X1 YogaはSDカードスロットがついていません。SDカードを頻度よく使う方にはSDカードスロット付きのUSB Type-Cハブの購入をおすすめします。Type-CハブはAmazonなどでも多数販売されていますので、そちらで購入されても良いと思います。私はAmazonで購入しました。
・Microsoft Office
上記でご紹介した構成にはMicrosoft Office(WordやExcelなど)が入っていません。Microsoft OfficeはPCと同時に購入の方がお得な値段で購入できますので、ご購入予定でしたら追加していただいた方が良いと思います。
・DVD/BDドライブ
X1 Yogaには光学ドライブを搭載していません。最近DVD/BDを使うこと自体少なくはなっていますが、必要があれば追加で購入いただく必要があります。
Lenovo公式サイトで購入時はクーポン番号を入力して価格を確認
Lenovoの公式サイトの価格は、カートでクーポン番号を入力することでキャンペーン価格になります。クーポン番号を入力する必要があるので、クーポン番号はあらかじめコピーしておいてください。クーポン番号は公式サイトで確認できます。
以下の赤枠の部分にクーポンコードはありますので、ご確認ください。
WEBクーポン限定特価も
レノボ・ショッピングでは、商品詳細ページに記載されているクーポンよりも安く購入できるお得なクーポンを、以下のページに出していることがあります。こちらもご確認になってください。こちらの方が割引率が高ければ、こちらのクーポン番号をお会計の時にお使いください。
まとめ
ThinkPad X1 YogaはThinkPad シリーズの中で14型の2 in 1フラッグシップモデル。
14型の2 in 1は他社を含めてラインナップがあまり無いのですが、14型で2 in 1は使用の幅が広く、1台でなんでもこなしたい方にはもってこいです。また、ThinkPad X1 Yogaは操作性とセキュリティの面を兼ね備えていてビジネス用途に◎。人間工学に基づいて作られた伝統のキーボードは本当に打ちやすいと思いますと思いますし、新しいオプションとなったPrivacy Guard機能は昨今の情報管理の流れから見ても重宝するものになると思います。
この記事ではいくつかおすすめをご紹介しましたが、パフォーマンスパッケージで構成したモデルはまさに万能マシン。これをご購入いただけばストレスなく大抵のことはこなせると思います。
お買い物の参考になれば幸いです。