ThinkPad X395の特徴をレビュー|Ryzen Pro搭載の王道13.3型を徹底解説

本体斜めからレノボはご存知の方も多い世界的に有名な大手パソコンメーカーです。2017年に引き続き2018年も「The Best Laptop Brands」に選ばれた多くの人から支持を得ているメーカーです。

そんなレノボが展開するThinkPadは伝統と歴史のあるPCブランドで、今回ご紹介するのはモバイルノートとして定評のあるX390のCPUがAMD社のRyzen版のX395。期待を裏切らずバランスよく仕上がっています。ぜひこちらの記事で概要をご確認ください。

レノボ公式 ThinkPad X395の詳細はこちら

ThinkPad X395|AMD Ryzen Pro搭載の完成度の高いノートPCを徹底解説

本体後ろThinkPadブランドの中で、商品名がXから始まるXシリーズは、小型でありながら長時間駆動のバッテリーを搭載したモバイル・ビジネス・ユーザー向けのモデル。クラフトマンシップと多様性、堅牢なセキュリティを特徴とするこのラインナップは、ビジネスマンをはじめ、最近ではクリエイティブ系の方々まで、多くの人から支持されています。

さて、そのXシリーズの13.3型モデルのThinkPad X395。13.3型というモバイルノートの王道の画面サイズにAMD社製の Ryzen Pro CPUを搭載。ThinkPadならではの使いやすさはもちろんのこと、PCの画面覗き見防止機能なども搭載した、よりビジネスライクなPCに仕上がっていると思います。

ここから詳しく説明していきたいと思います。

ThinkPad X395のスペック

項目 スペック
OS Windows 10 Home/Pro
CPU AMD Ryzen 3 PRO 3300U/Ryzen 5 PRO 3500U/Ryzen 7 PRO 3700U
ストレージ SSD:256GB/ 512GB/ 1TB
メモリ 8GB/ 16GB
グラフィックチップ 内蔵グラフィックス
液晶 13.3型HD液晶 (1366×768 TN)/ 13.3型FHD液晶 (1920×1080 IPS)/ 13.3型FHD液晶 (1920×1080 IPS タッチパネル)
光学ドライブ なし
バッテリー 最大14.4時間
サイズ 311.9×217.2×16.9mm
重さ 1.28kg〜1.36kg
価格(税込)
2019年6月8日現在
96,876円〜

ThinkPad X395の特徴はCPUがAMD社のRyzen PROということ。同様の外観でインテル製のThinkPadはThinkPad X390として展開されていますが、X395の方が割安で価格帯的にはリーズナブル。ですので、X390の筐体をより手軽にコストパフォーマンスが高いものを手に入れたいという方にはもってこいのモデルだと思います。

ここから個別にポイントを紹介していきます。

AMD Ryzen PROプロセッサーを搭載可能

AMD RyzenThinkPad X395はAMD社のRyzen PROプロセッサー(Ryzen 3 PRO 3300U/Ryzen 5 PRO 3500U/Ryzen 7 PRO 3700U)を搭載できます。通常よく見るCore i5やCore i7などのCPUはインテル社製で、それよりも価格設定が手頃になっているのが特徴です。少々乱暴ではありますが、イメージとしてはCore i3 = Ryzen 3、Core i5 = Ryzen 5、 Core i7 = Ryzen 7と思っていただければと思います。

その上でAMD Ryzen PROプロセッサーが搭載できるメリットといえばそのコストパフォーマンスです。一定の予算がある場合、AMD社製の方がインテル製に比べて割安のため、同じ予算で一つ上のグレードのCPUを選択することができます。

例えば、X395と同筐体のX390ではWindows 10 Home/Core i3-8145U /8GB/256GB/HD液晶の構成は115,830円で販売されていますが、その予算があればX395でWindows 10 Home/Ryzen 5/8GB/256GBのモデルが108,767円で購入できます。このようにコストパフォーマンスの優れた構成のPCを購入できるのがAMD Ryzen PROプロセッサーを選べるメリットです。

打ちやすいキーボード

キーボードThinkPad X395を購入する大きな理由になるのがキーボードです。これはThinkPadシリーズに共通して言えることですが、ThinkPadは人間工学に基づいてキーボードが設計されていて非常に打ちやすいです。結果的にミスタッチが少なくなり、タイピングの効率が上がります。

180度開く

180度開くThinkPad X395は180度開いて平らに使うことができます。

これは自分の好みの位置までしっかり画面を傾けることができるというメリットはもちろんですが、複数人で一緒に作業したり議論する際に非常に便利です。例えば、テーブルの上で180度開いておくと画面を共有しながらタイピングもできて、プロジェクターなしでもPC内の資料をベースにミーティングができるようになります。

プライベートに置き換えれば、どこか出かける予定を仲間と立てていたりした時に、画面を共有しながら「東京 半日 旅行って検索かけて見る?」「じゃあそれで入力して見る!」という感じのやりとりがあったとしても、タブレットのようにタイプが面倒ではなく快適です。

豊富な入力端子類

入力端子ThinkPad X395は必要十分な入力ポートを備えています。例えばUSB Type-Cが2つ、フルサイズのUSB3.1ポートが2つ付いています。HDMIやmicro SDカードスロットもついています。これだけあればまず入力端子に困ることはありません。

一点注意はSDカードスロットがmicro SDカードだということです。フルサイズではありませんので、SDカードを利用するのであれば、microSDカードをSDカードのサイズに拡張させるアダプターと一緒になった、2段構えのSDカードにしたり、microSDカードを拡張させるUSBハブを購入したりする必要があります。この話、少しネガティブに聞こえるかもしれませんが、最近はSDカードスロット自体がついていないPCも多いですから、その流れの中でmicroSDカードがついているのはレノボの配慮と言えるかもしれません。

十分なバッテリー駆動時間と急速充電

ThinkPad X395は13.3型のいわゆる王道モバイルノート。検討している方のほとんどが外出先や室内で持ち運んで利用したいという方だと思います。そんなPC選びで気になるのがバッテリーの持ち時間です。X395は最大で約14.4時間のバッテリー駆動。もちろん、PCのバッテリーは使っていくうちに消耗しますから、この通りにはいきませんが、初期の仕様の段階でできる限りバッテリー性能が良いものを選ぶのが安心です。

また、急速充電にも対応していて1時間で約80%充電することができますので、普段はバッテリーの残量を気にせず使用できると思います。

レノボ公式 ThinkPad X395の詳細はこちら

ThinkPad X395おすすめ構成

ThinkPad X395はレノボの公式直販サイトで購入できます。

これがあればほぼ十分。編集や大きなの処理にも耐えうる仕様

ExcelやAccessを使って多くのデータを加工、抽出をされる方や、動画、静止画を日常的に編集される方には、Ryzen 5 PRO搭載モデルをお勧めします。こちらは、パフォーマンスパッケージです。

項目 スペック
プロセッサー AMD Ryzen 5 PRO 3500U (2.1GHz, 4MB)
初期導入OS Windows 10 Home 64 bit
導入OS言語 Windows 10 Home 64 bit- 日本語版
Microsoft ソフトウェア なし
メモリー 8GB PC4-21300 DDR4 (オンボード)
1st SSD 256GB ソリッドステートドライブ (M.2 2280, NVMe) OPAL対応
ディスプレイ 13.3型FHD液晶 (1920×1080 IPS 300nit) 光沢なし
グラフィックス 内蔵グラフィックス
キーボード 日本語キーボード(バックライト付)
指紋センサー 指紋センサー
内蔵カメラ 720p HDカメラ(マイクロフォン付)
TPMセッティング TPMあり(TCG V2.0準拠,ハードウェアチップ搭載)
カード・スロット スマートカードリーダーなし
バッテリー 6セル リチウムイオンポリマー内蔵バッテリー (48Wh)
電源アダプター 45W ACアダプター – ブラック – 日本 (USB Type-C)
ワイヤレスLANアダプター インテル Wireless-AC 9260 (2×2) + Bluetooth
WWAN Selection WWAN非対応
1st ディスプレイ出力変換アダプター なし
2nd ディスプレイ出力変換アダプター なし
拡張コネクター RJ45拡張コネクター
標準保証 1年間 引き取り修理
価格(2019年月3月25日現在・税込) 111,974円
この構成から変更・追加したいスペック・アクセサリーの選択肢

・メモリー
メモリーは現在8GBを選択していますが最大で16GBまで選択できます。同時に複数の処理を走らせることが多い方は8GBではなくもっと多くのメモリーを積むことをお勧めします。

・指紋センサー
指紋センサーが不要であれば指紋センサーを取ることができ2,160円安くなります。必要なければとって良い機能だと思いますのでご検討ください。

・マウス
現在のパッケージにはマウスが付いていません。もともと使用していたものがあれば、それをそのままお使いになればと思いますが、なければこのタイミングで購入するのもあり。一方でマウスは他のメーカー、例えばLogicoolなどでも良いものが出ていますので、その辺りを別途購入されてもいいと思います。もちろん、これまでのノートPCで利用されていたものを使ってもOKです。

・SDカード
X395はSDカードスロットがmicroSDになっています。SDカードを頻度よく使う方にはSDカードのアダプター付のmicroSDカードのご購入をおすすめします。おそらく一番これが手軽です。
SDカードアダプター付のmicroSDカードのおすすめはこちら

・Microsoft Office
上記でご紹介した構成にはMicrosoft Office(WordやExcelなど)が入っていません。Microsoft OfficeはPCと同時に購入の方がお得な値段で購入できますので、ご購入予定でしたら追加していただいた方が良いと思います。

・DVD/BDドライブ
X395には光学ドライブを搭載していません。最近DVD/BDを使うこと自体少なくはなっていますが、必要があれば追加で購入いただく必要があります。

性能は必要十分でOK。ウェブやメール、オフィスの基本作業向けには最安値構成を

ThinkPad X395を使う用途がWebサイトの閲覧やメール、SNSの閲覧などで、WordやExcelも基本的な作業ばかりということでしたらRyzen 3 PROの低価格構成のスタンダードパッケージで十分です。ただ、スタンダードパッケージそのままではディスプレイがHD液晶です。作業効率を上げるためにディスプレイをフルHDで構成しています。

なお、動画の編集やExcelでマクロを組んだりするような作業をされるのでしたら、処理速度が速い方が望ましいのでRyzen 5 PRO以上の構成をお選びいただければと思います。

項目 スペック
プロセッサー AMD Ryzen 3 PRO 3300U (2.1GHz, 4MB)
初期導入OS Windows 10 Home 64 bit
導入OS言語 Windows 10 Home 64 bit- 日本語版
Microsoft ソフトウェア なし
メモリー 8GB PC4-21300 DDR4 (オンボード)
1st SSD 256GB ソリッドステートドライブ SATA M.2 2280 (OPAL対応)
ディスプレイ 13.3型FHD液晶 (1920×1080 IPS 300nit) 光沢なし
グラフィックス 内蔵グラフィックス
キーボード 日本語キーボード
指紋センサー 指紋センサーなし
内蔵カメラ 720p HDカメラ(マイクロフォン付)
TPMセッティング TPMあり(TCG V2.0準拠,ハードウェアチップ搭載)
カード・スロット スマートカードリーダーなし
バッテリー 6セル リチウムイオンポリマー内蔵バッテリー (48Wh)
電源アダプター 45W ACアダプター – ブラック – 日本 (USB Type-C)
ワイヤレスLANアダプター インテル Wireless-AC 9260 (2×2) + Bluetooth
WWAN Selection WWAN非対応
1st ディスプレイ出力変換アダプター なし
2nd ディスプレイ出力変換アダプター なし
拡張コネクター RJ45拡張コネクター
標準保証 1年間 引き取り修理
価格(2019年月3月25日現在・税込) 99,965円
この構成に追加したいスペック・アクセサリーの選択肢
今回のモデルは日常でウェブ閲覧等に使うなら十分。ではその他拡張機能としてどのようなものが必要でしょうか?

・液晶
今回液晶をフルHD液晶に変更していますが、液晶の質をあまりこだわらないということでしたらHD液晶に戻していただいても良いかもしれません。

・マウス
現在のパッケージにはマウスが付いていません。もともと使用していたものがあれば、それをそのままお使いになればと思いますが、なければこのタイミングで購入するのもあり。一方でマウスは他のメーカー、例えばLogicoolなどでも良いものが出ていますので、その辺りを別途購入されてもいいと思います。もちろん、これまでのノートPCで利用されていたものを使ってもOKです。

・SDカード
X395はSDカードスロットがmicroSDになっています。SDカードを頻度よく使う方にはSDカードのアダプター付のmicroSDカードのご購入をおすすめします。おそらく一番これが手軽です。
SDカードアダプター付のmicroSDカードのおすすめはこちら

・Microsoft Office
上記でご紹介した構成にはMicrosoft Office(WordやExcelなど)が入っていません。Microsoft OfficeはPCと同時に購入の方がお得な値段で購入できますので、ご購入予定でしたら追加していただいた方が良いと思います。

・DVD/BDドライブ
X395には光学ドライブを搭載していません。最近DVD/BDを使うこと自体少なくはなっていますが、必要があれば追加で購入いただく必要があります。

Lenovo公式サイトで購入時はクーポン番号を入力して価格を確認

Lenovoの公式サイトの価格は、カートでクーポン番号を入力することでキャンペーン価格になります。クーポン番号を入力する必要があるので、クーポン番号はあらかじめコピーしておいてください。クーポン番号は公式サイトで確認できます。

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まとめ

ThinkPad X395はThinkPad Xシリーズの中で、13.3型というモバイルノートの王道となるモデル。

ThinkPad X395の一番のポイントはAMD Ryzen PROを搭載できることです。もともと13.3型のPCの中で定評のあるX390をさらにコストパフォーマンスをよくした状態で購入・使用できることは大きなメリットだと思います。

この記事ではいくつかおすすめをご紹介しましたが、パフォーマンスパッケージで構成したモデルはまさに万能マシン。これをご購入いただけばストレスなく大抵のことはこなせると思います。スタンダードパッケージは、PCをライトに使う人のモデルです。利用用途に合わせて、ここから選んでいただいたり、これを軸にカスタマイズしていただければと思います。

お買い物の参考になれば幸いです。